実はしてない“ 意識 ”

とある中学生は、バスケットボールが好きでした。
得意だったのはパスで、逆にシュートは苦手でした。
というより、シュートが苦手だったため、自然とパスを極めるようになったのが本音です。
高校生の時、あるご縁で優秀なバスケットボール選手と話す機会があり、「どうすればシュートが入りますか?」と質問したことがあります。その時の答えがとても衝撃的でした。
「入るように意識して打つんだ。」
この言葉にハッとさせられました。
バスケだけでなく、サッカーや野球、テニス、卓球など、スポーツにおいては一つ一つのプレイがほんの一瞬です。
私も、体が覚えたフォームでシュートを打っていましたが、その瞬間はほとんど無意識だったのです。
選手の言葉を聞いて、シュートを打つその瞬間に「入るように」意識できていなかったことに気づかされました。
埋めることがゴールになってない?

では、勉強の場合はどうでしょうか。例えば、漢字や英単語を覚えるために繰り返し書きますが、そのときに何か考えていますか?
漢字が「持」なら「てへん」があり、つくりが「寺」だな、といった具合に構成を意識しながら覚えましょう。
英単語なら、"Friday" を "f.ri.day" と区切りながら、「フリデー」と音にして覚える、といった具合です。
また、数学の問題では設問の指示をきちんと読んでいますか?
「計算しなさい」と「解きなさい」には重要な違いがあります。
英語の設問もヒントの宝庫です。
例えば、本文から答えを探す問題であれば、設問を英単語に置き換えて、その単語がある部分を探すのです。
こうした意識的な工夫が、スポーツや勉強において成果を上げるための重要なポイントです!
取る気スイッチ!
勉強時間の割に点数や偏差値がなかなか上がらないことがあります。
でも、それは実は「やる気スイッチ」が入っている証拠です。
しかし、その先にはもう一つのスイッチがあります。
それが「取る気スイッチ」です!
目の前の問題にだけ集中して、思いついた答えをとりあえず書くだけでは点数は伸びません。
正解を取るためには、少しでも多くの情報を探し出し、記憶をたどりながら何とかして答えを導き出そうとする姿勢が大切です。
テストは「会話」と同じです。出題者は、あなたが気づいていないだけで、実は問題文の中にたくさんのヒントを散りばめています。
無意識に答えを書き始めるのではなく、最後の瞬間まで意識を研ぎ澄ませて問題に取り組みましょう。
